大人気ノイズキャンセリングイヤホン「AirpPodsPro」をレビュー!
AirPodsとの比較や、良かったところ、悪かったところ、細かい機能など解説します。
さらに、最大の魅力であるノイズキャンセリングを体験してもらうための動画も用意しました。
正直、AirPodsProそんなにいい?と思ってました
販売開始と同時に飛ぶように売れ、店頭在庫はすぐに売り切れ、現在でも入荷1ヶ月待ちという人気ぶりで、Youtubeではレビュー動画が急上昇に載り、各WebメディアではこぞってAirPodsProを取り上げていた。
当初、筆者はなぜここまで人気があるのか不思議で仕方がなく、
「またApple信者の布教活動が始まった」とさえ思っていました。
しかし、実際に使ってみるとその人気ぶりも納得の性能と使い勝手でした。
そして今ではすっかりApple信者!とまではなりませんでしたが、2019年買ってよかった・買うべきアイテムであることは間違い無いでしょう!
iPhoneユーザーであればかなりお勧めです。
目次
- 【良かったところ】
①:ノイキャンで超集中、が便利すぎる
②:外部音取り込みで、いちいちイヤホン外さなくても会話可能
③:認識性能向上
④:感圧センサーがいい感じ
⑤:カナル型だけど疲れにくい - 【悪かったところ】
①:厚みがあり、フードなどに干渉してズレやすい
②:ケースの埃が目立つ
③:感圧センサーのレスポンスが微妙
④:イヤホンだけで音量操作ができない
まずはスペックから

金額
値段は税込み¥30,580とワイヤレスイヤホンにしてはかなり高額。
SonyのノイズキャンセリングイヤホンWM-1000XM3は税込み¥28,468です。(SonyStore価格)
サイズ・重さ
イヤホン本体のサイズは高さ30.9mm×横21.8mm
ケースのサイズは高さ45.2 mm×幅60.6 mm×厚さ21.7 mm

AirPods2と比べてうどん部分がかなり短くなったのですが、カナル型ということもありそ厚みが増えています。
装着時の見た目はAirPods2の方が好きだったので残念。
稼働時間と充電方法
一回の充電による稼働時間は4.5時間、ケースを入れて24時間です。
AirPodsProからノイキャン機能とセンサーの増加で、若干連続使用時間が少なくなっていますが、許容範囲でしょう。
AirPodsProの充電方法はlightningケーブルに加え、QIワイヤレス充電が標準で対応になりました。
(標準でLightning-USBtypeCケーブルが同梱されています。)
イヤホンタイプ・イヤーチップ
イヤホンは今作からカナル型になりました。
遮音性向上のため仕方がないと思いますが、ここは賛否が別れるところ。

イヤーチップはサイズ別に3種類が同梱されています。
何百人分かの耳のデータを元に作られたとか。
AirPodsProのイヤーチップは装着方法が従来のカナル型と異なり、付け根をはめ込むタイプ。
従来のイヤーチップとちがい、硬い部分が無いのでイヤーチップの柔軟性が生まれ、より耳にフィットする設計です。
コントロール

AirPodsProから感圧センサーが搭載されました。
デフォルトでは、
1回押し:音楽の再生/停止 電話の応答
2回押し:次の曲にスキップ
3回押し:前の曲にスキップ
長押し:ノイキャンと外部音取り込みのモード切替
HeySiriにも対応してます。
上記動作は設定から細かく変更することが可能です。
耐水規格
今回からIPX4(水の飛沫に対して保護)規格の耐汗耐水仕様になりました。
ただし、水濡れによる保証外なので注意!
「汗とかちょっとした水に強い設計にしたけど、保証はしないよー」といったところでしょう。
他のイヤホンと同じく水に注意することに変わりはありません。
一番の魅力!ノイズキャンセリング機能
AirPodsProの一番の魅力はやっぱりノイズキャンセリング機能
正反対の振動をぶつけることで波を打ち消す「逆位相」と呼ばれる現象を利用しています。
毎秒200回、外側についたマイクが周囲のノイズを取り込み、雑音に合わせたアンチノイズを発生させることでノイズを打ち消しています。

ノイズキャンセリングといえば今まではヘッドホンの役割でしたが、
技術革新によって小型が進み、ついにワイヤレスイヤホンでも実装できるようになりました。
外部音取り込み機能
ノイズキャンセリングと一緒に実装されたのが、外部音取り込み機能
外側のマイクが周囲の音を拾い上げ、内部スピーカーへ流してくれます。
この機能のおかげでいちいちイヤホンを取り外さなくても周りの人と会話できます。
実際に使ってみた
セットアップ

セットアップはAirPodsと同じ、iPhoneに近づけて蓋を開けるだけ。
ポップアップ表示された接続ボタンを押せばペアリング完了です。
ここは従来のAirPodsと同じですね、便利。
装着

実際に装着。
耳に装着すると、AirPodsProが認識して「ピコン」という起動音が聞こえます。
両耳とも起動したら後は音楽を流すだけ。ちなみに片耳でも使えますよ!
いざノイキャン体験
目玉機能であるノイキャン、付けた瞬間周りの雑音が一瞬で消え、まるで無音室にいるみたい!
水中の中にいるような、自分の世界に没入する感覚が体験できます!
これなら居酒屋でも仕事できちゃいます。
ちなみに音楽を流さなくてもノイズキャンセリングしてくれので、耳栓としても使えます。
このサイズでノイズキャンセリングが実現したのはやっぱりすごい!
この感動を体験してもらうため、動画も作ってみました。
ぜひ静かなところで、イヤホンをつけて下記動画を視聴してみてください。
コントロールも簡単
iOSとの親和性はAirPodsからちゃんと引き継がれており、基本操作はほとんど変わらず。
ただし、AirPodsProから感圧センサーが導入され、振動によるフィードバックがあるため、タップで操作するAirPodsに比べ操作性が向上しています。

感圧センサー長押しでノイキャンと外部音取り込みが切り替えられるのですが、これが結構便利。
iPhone側でもバッテリー残量の確認やノイキャンの切り替えが可能です。
肝心の音質は
音質は低音弱め、中高音がかなり綺麗に聞こえます。
AirPodsとほぼ一緒?という印象です。
低音ガッツリ聴きたい人とか、音質にこだわる人には少し物足りないかも。
個人的にAirPodsの音質が気に入っていたので、文句なしです。
良かったところ・悪かったところ
筆者は使い始めて約2週間ですが、使い始めてから分かった良かったところ・悪かったところを紹介します。
良かったところ①:ノイキャンで超集中、が便利すぎる
やっぱりノイキャンが便利、繁華街や電車内で静かに音楽を聴けるくらいだと思ってたのですが、 使っていくうちに集中したい時や、仕事中に使えることがわかりました。
特にオフィスや喫茶店で使用すると顕著で、周り会話や物音などがほとんど打ち消され、全く気にならなくなります。
筆者は色んなことが気になるタイプで、情報量が多い場所では結構疲れてしまうのですが、そういった方にかなりお勧めです。
良かったところ②:外部音取り込みで、いちいちイヤホン外さなくても会話可能
コンビニのレジとかレストランの注文とか、イヤホン外すまでもないけど、ちゃんと会話しなければいけない場面ってよくありますよね。
個人的にこうした瞬間が結構めんどくさくて避けがちだったのですが、
外部音取り込みのおかげで快適です。
良かったところ③:認識性能向上
AirPodsProの前はAirPods2を使っていたのですが、片耳しか認識されない、といったことが結構起こってました。
おそらく片耳を先につけると、片耳利用として認識されてしまうことが原因だったと思います。
なので筆者は片耳ずつでなく、両耳み同時に装着することを心がけていました。
AirPodsProになってからは片耳づつつけても両耳利用として認識されるので、かなりストレス軽減になってます。
良かったところ④:感圧センサーがいい感じ
AirPodsは本体をタップすることでコントロールするのですが、タップするときの音が結構大きく、耳に負担がかかってました。
しかもタップがうまく認識されないことが多く、フィードバックもないので、2回タップしても1回しかタップが認識されず、何回か操作をやり直す、なんてこともしょっちゅう、、、
今回の感圧センサーはかなりグッドです。
音によるフィードバックがあるので、操作性がかなり向上しています。
それによって操作方法も充実し、再生、曲のスキップ、曲の戻し、ノイキャン切り替え等、操作できるメニューが増えました。
良かったところ⑤:カナル型だけど疲れにくい
カナル型って圧迫感があって疲れやす買ったので筆者はかなり避けてました。
AirPodsの前はEarPodsをかなり愛用してましたね。
AirPodsProのイヤーピースは硬いイヤホンの芯にかぶせるのではなく、アタッチメント部分によって接続する工夫が施されています。
これによってイヤーピースがかなり柔軟に動けるようになり、より耳にフィットしやすく圧迫感も減りました。
それでもインナーイヤーに比べれば疲れやすいですが、他のカナルに比べれば圧倒的に楽なつけ心地です。
悪かったところ①:厚みがあり、フードなどに干渉してズレやすい
ノイキャンのマイクのせいでしょうか、カナル型だから仕方がないのか、厚みがかなり増えてしまいました。
そのせいでフードによく引っかかり、ずれたり外れそうになったりすることが多くなりました。
といってもダウンコート以外であれば引っかかることはないのですが。
あとはカナル型ということもあり、AirPodsに比べると少しズレやすいです。
少し残念なポイント。
悪かったところ②:ケースの埃が目立つ
AirPods世代からずっとあるこの問題、そろそろなんとかしてほしい!
ケースの小さい隙間に埃が入りこんで汚く見えます。
しかもなかなか取れない、、、
爪楊枝で掃除しても取れない汚れがあります。
ダストカバーとか売ってますが、なんか好きじゃないんですよね
悪かったところ③:感圧センサーのレスポンスが微妙
感圧センサーの採用はとても良いポイントなのですが、
レスポンスが少し悪い、というか押し方にすこしコツが必要です。
うどん部分に感圧センサーが付いているのですが、センサー部分は少し平たくなってます。
この部分を水平に押すようにしないと認識してくれない時があって、それが結構残念なポイント。
悪かったところ④:イヤホンだけで音量操作ができない
やっぱり付かなかったこの機能。
そろそろイヤホンだけで音量操作させてください。
昔クラウドファンディングで話題になった、TipPodsという音量操作できるイヤホンがあるので、技術的に難しくはないはず。
AirPodsPro2に期待です。
総括:ノイキャンに価値を感じれば買って損なし!
筐体設計や機能面でまだまだ課題はあるものの(求めすぎ?)、ノイキャンに価値を感じるiOSユーザーであればAirPodsProは買って損なし!
ノイキャンにそこまで魅力を感じなかったり、音質にこだわる方は要検討といったところでしょう。