
様々な企業や大学によって、新しい技術が日々研究・開発されています
表にはあまりでないけど、実は生活を支えている。そんな科学技術の最先端を紹介します。
超薄型カメラの技術

特定のスマホで地味に問題となっている、カメラレンズの出っ張り。
筆者もiPhoneを使っており、レンズを傷つけたくないあまり、
出っ張りが埋まるケースを選んで使用しています。
(本当は裸で使いたい)
そんな問題をユタ大学が発明した超極薄レンズが解決してくれるかもしれません。
この研究で作られたレンズの厚みはわずか数ミクロン。
既存のカメラが数ミリなので、約1000分の1の薄さを誇ります。
(ちなみに一般的なA4用紙の暑さは50ミクロンほど)
どんな技術?
レンズの役割は、外から入ってくる光をセンサーに集めることです。
これを実現するために通常、湾曲構造によって光を屈折させることが必須になります。
ユタ大学が発明したレンズは、無数の極小レンズを組み合わせる微細構造。
それぞれの極小レンズがセンサーに向けて光を届ける、という仕組みになっています。
微細構造の製造プロセスはとても複雑で、光の反射を計算する独自のアルゴリズムの開発や、新素材の選定など、とても骨の折れる研究だったとのこと。
この技術の応用
この技術の応用で、スマホの小型・薄型化はもちろん、
あらゆるカメラの小型化に応用することで、デバイスの姿が大きく変わるかもしれません。
光学迷彩!?なフィルム
ドラえもんの秘密道具の一つで有名な「透明マント」
そのマントを被ると、背景と完全に同化し、周囲の人間から見えなくなります。
このようにアニメや漫画などで多く登場する、人間を透明に変える技術
この現実世界でも、実現しつつあります。
アメリカ軍のミリタリーユニフォームを製造しているHyperStealth Biotechnology Corpは、
光を屈折させることで、特定のものを透明にするQuantum Stealthと呼ばれる独自技術を開発しました。
まずは映像をどうぞ
どんな技術?
電源も必要なく、紙ように薄くて安価な素材だけで構成した、薄いフィルムのようなもの。
可視光線を曲げることで、フィルムの裏側にあるものを透明にします。
赤外線や紫外線も曲げれるので、赤外線カメラにも有効、
昼夜問わず、使えるとのこと。
さらに自動車や戦艦など、大型のものにも対応しているそう
導入は戦地限定
この技術は軍事利用に限り導入されるとのこと、
テロリストや犯罪者など、悪い人間の手に渡らないことを祈るばかりです。
Source:Hyperstealth Corp. Discloses Patent Pending Invisibility Cloak | Newswire
自律移動するキューブ型ロボット
MITのコンピューターサイエンスアンド人工知能研究所が開発した
手のひらサイズのキューブ型ロボットは、フライホイールによって跳ねたり、回転したりといった動きが可能。
さらにそれぞれのキューブと連携し、磁力により連結することで椅子や階段など様々なオブジェクトになることができる。
キューブの性能
内臓された毎分2万回転するフライホイールがキューブを動かす仕組みで、
ブレーキをかけた時に発生する角運動を利用して本体を回転させたり、跳ねたりさせています。
さらにこのギミック、は本体内部の球体に搭載されているので、どんな方向でも角運動の力を向けることができます。
さらに各ブロックの各面には、他のキューブと連携するためのバーコードのようなシステムが搭載。
キューブ同士が、どの面がどのキューブに接続されているかを把握することでオブジェクトになります。
応用
このブロックにはまだまだ課題がありますが、
この技術進歩し、例えば瞬時に階段になることで、災害現場で活躍したり
椅子やテーブル、ベッドに変わることで、超フレキシブルな家具に早変わりなんてことも。
ちょっと夢のある技術です。