
ダウンロードせずに音楽や動画を楽しめる「ストリーミング」
Youtubeといった音楽・動画サービスで耳にした事がある方も多いはず。
最近ではGoogleのStadiaといったゲームサービスも話題となっています。
では一体「ストリーミング」とは何でしょうか?ダウンロードと何が違うのでしょうか?
目次
ストリーミングとは?

インターネットを通して動画や音楽を視聴したり、ゲームを遊ぶ場合、
通常全てのデータをダウンロードしなければなりません。
しかし、大きい容量のデータをダウンロードする場合、
例えば長時間の映画の視聴や、フル3Dのゲームを遊ぶにはダウンロード完了までに時間がかかってしまいます。
これを解消するために、ダウンロードと同時にコンテンツを再生する技術がストリーミングです。
以下ではダウンロードとの違いをコンテンツ別に例を挙げてみます。
ストリーミング動画の例

近年動画コンテンツは爆発的に増えています。
ストリーミングを利用した代表的なサービスとしてYoutubeが挙げられます。
もしYoutubeがストリーミングに対応しておらず、ダウンロードが完了するまで動画が見れない、としたらどうでしょう?
とても不便ですよね。
動画をダウンロードしながら再生するストリーミングのおかげで、いろんな動画をネットサーフィンをするように見る事ができるようになりました。
今日のYoutubeの人気はストリーミング無しでは実現しなかった、といっても過言ではありません。
その他のサービスとして、NetflixやHuluといった動画配信サービスが挙げられます。
これらもストリーミング技術があってこそ、成り立つサービスと言えるでしょう。
ストリーミング音楽の例

音楽ではSpotifyやAppleMusic、LineMusicが挙げられます。
とても地味ですが、ストリーミング技術はユーザビリティの向上にかなり貢献しています。
ストリーミングサービスが主流ではなかったガラパゴスケータイの時代、
音楽を視聴するときはダウンロードを待つ必要がありました。
新しい曲を探すとき、ダウンロードしてから曲を再生するのですが、
気になればそのまま保存、そうでなければその音楽ファイルを削除する。といった作業が1曲ごとに必要でした。
この工程を繰り返すのは意外と面倒!
とても地味ですが、ストリーミング技術によって利便性向上につながっています。
また、
音楽のストリーミングサービスには、聞いている音楽の嗜好に合わせて新しい曲をオススメしてくれたり、オリジナルのプレイリストを作ってくれる機能が搭載されている場合が多いです。
こういった機能に加え、新しい音楽をダウンロードを待たずに再生したり、スキップしたりできるのは、ストリーミング技術あってこそだと言えるでしょう。
ストリーミングゲームの例

ゲームをプレイするとき、ゲームソフトを買ったり、SDカードやHDDに保存してプレイするのが一般的です。
しかしここ数年、ゲームストリーミングなるサービスが登場し話題となっています。
これはゲームのデータをダウンロードするのではなく、クラウド上でゲームを起動し、ゲーム画面だけストリーミングで自分のデバイスに映し出す。
というものです。
ゲームのデータ管理や情報処理などは全てクラウド側で行い、プレイヤーにはゲーム画面の映像データをストリーミングで配信するだけ。
そのため、ハードウェアの処理能力やHDD容量に左右されずに遊ぶことができます。
5Gの登場に合わせ、回線の大容量化や信頼性の向上が見込まれていおり、こういった新しいストリーミングサービスが、今後誕生するかもしれません。
関連記事:ゲームストリーミングサービスとは?
ストリーミングの欠点
・データがつながらない所ではサービスを利用出来ない。

ストリーミングはその性質上、データ通信が必須となります。
データ通信が出来ないオフラインの状態だとSpotifyやYoutubeといったサービスをストリーミングで利用することができません。
飛行中の飛行機など、電波がないところで曲を聴いたり、音楽を聴いたり、ゲームで遊ぶ場合、
あらかじめデータをダウンロードしておく必要があります。
・電力消費が多くなる
動画や音楽を再生したり、ゲームをプレイするたびに通信が発生するため、電力消費も大きくなります。
スマートフォンなどの場合、ダウンロードした音楽を聴くよりも、ストリーミングで音楽を聴く方が電池の消耗が早くなります。
ライブ配信もストリーミングで可能に
ダウンロードしながら映像の視聴が出来るストリーミング技術は、
リアルタイムで音楽や動画を配信する「ライブ配信」を可能にします。
いままでライブ配信といえば専用の設備が必要で、資本のあるテレビ局が行っていた物でした。
ストリーミング技術の登場で、格段に、簡単に、個人でもライブ配信を行えるようになりました。
ストリーミングの今後の可能性
5Gの登場によって、ストリーミングの需要はさらに広がる事が予想されます。
現在、ストリーミングが使われているのは動画や音楽のコンテンツが主流ですが、GoogleのStadiaやSonyのPlayStationNowといったゲーム業界までもがストリーミングを活用し始めています。
筆者の予想では、
スマートフォンやPCにもストリーミングの技術が活用されることで、
データ処理を全てクラウドで行ってくれるスマホが誕生するのでは?
と考えてます。