【UnoCup】プラスチック問題に立ち向かう新しい紙カップ

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UNOCUP

使い捨てコーヒーカップに使われているプラスチックのフタの代替えとして、カップとフタが一体になった紙製の使い捨てカップ「UnoCup」が米クラウドファンディングサイトKICKSTERTERによってプロダクト化されます。

海洋プラスチック問題の多くが梱包容器によるもの。
「UnoCup」の普及は問題解決の一つとして期待されています。

海洋プラスチック問題

WWFでは毎年、世界中で海に存在するプラスチックゴミはすでに1億5000万トン存在しており、毎年800万トンを超えるプラスチックゴミが新しく海に流入していくことが予測されています。

2050年にはゴミの量が魚を上回る

このまま海へのプラスチックの流入が続いた時、2050年にはプラスチックゴミの量が魚の量を上回る計算になるそうです。
さらに厄介なことに、紫外線や海流によってプラスチックは直径5cm以下のマイクロプラスチックに変化します。
これは魚やウミガメなどがちょうど小魚と間違えて食べてしまう大きさです。
マイクロプラスチックを魚が誤飲し、その魚が私たちの食卓に並びます。
その結果、間接的に私たちもプラスチックを食べてしまうことになり、水銀と同じように健康被害が発生することも示唆されています。

コーヒの蓋だけで地球3.5週分のゴミ

1日に推定400万個のコーヒーカップの蓋が捨てられており、NYCだけでも年間15億個の蓋が廃棄されているとのこと。
これをつなぎ合わせると、なんと地球3.5週分にも及ぶそうです。

UnoCup

2017年、プラスチックが無駄にならない循環型社会を目標とするエレンマッカーサー財団が、海洋プラスチック問題を解決するためのアイデアコンテスト「New Plastics Economy Innovation Prize」が開催されました。

受賞作品の一つである「UnoCup」は、カップとフタが全て一体になった、プラスチックを使わない紙の飲料容器。
アイデアを考案したトム氏とカヌール氏は、コーヒーショップやレストランなどで気軽に導入してほしいという思いから、米クラウドファンディングサイト「KICKSTERTER」にてプロジェクトを始めています。

私たちコンシュマーも気軽に支援できるし、経営者やオーナーの方が試験的に導入するのにもいいきっかけです。

特徴的な「フタ」

3つのフラップが特徴で、それぞれのフラップを順番に折ることで、小さな飲み口のついたフタとして機能します。
フラップを開ければ通常のカップのように使用することもできます。

製造方法は既存のカップに少し手を加えるだけ

このカップのベースとなる構造は、既存の紙カップと変わらず、フタの役割を担うフラップを取り付けるだけ。
大量生産に向いており、プラスチックの蓋がない分製造コストや輸送にかかるエネルギーを抑えられるとのこと。

耐水性や耐久性

現在の段階では通常の紙コップと全く同じ材料を使うため、耐水性や耐久性は同程度です。
トム氏とカヌール氏は「KICKSTARTER」で得た資金でさらなる改良を行い、最終的には堆肥化できるようにしたいとコメントしています。

環境問題の関心は高くなっているのか

今回彼らが受賞した「New Plastics Economy Innovation Prize」を主催するエレンマッカーサー財団には、コカ・コーラ、ネスレ、ユニリーバといった日本でもおなじみの食品メーカーや、ウォルマートといった大手小売業がパートナーとして参画しています。

こうしたグローバルな大手企業が、率先して彼らのアイデアを採用するかはわかりませんが、少なくとも環境問題について高い意識を持ち始めている事は喜ぶべき事だと考えます。

日本は世界でも環境問題が低いと言われています。
特にプラスチック容器への意識は顕著で、一人当たりのプラスチック消費量は全世界で2位と米国に次いで多い結果がUNEPが報告しています。(Source)

環境問題を含め、私たちの後世に今よりも良い環境を残すことが、私たちの役目ではないでしょうか。
私たちが祖先からの恩恵を受けたように。

Source:UnoCup/KICKSTERTER

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