5Gのセキュリティリスクは深刻な問題?ではどんなリスクがあるのか

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プログラミング
Asian man sitting in darkness with glowing script symbols and hacking system

5Gは私たちの生活に様々なメリットをもたらします。
しかし、そのリスクについてはあまり語られることがないのが現状。
5Gの通信環境が実現した時、どんなセキュリティリスクがあるのでしょうか? 

5Gとは

AI・IoT・ロボティクスといった技術革新は第4次産業革命と呼ばれ、
私たちの生活を大きく変える技術革新で、5Gもその一つ。

通信のあり方を変えるほどの技術革新として様々な産業に注目され、
新しいサービスやプロダクトへの活用が期待されています。

5Gの最大の特徴は
・大容量高速:今までの20倍の速度で通信
・低遅延:1ミリ秒という遅延速度によりほぼリアルタイムで通信が実現
・多接続:今までの10倍のデバイスを接続できる

こうした特徴はロボットや自動車のオートメーション化、街の様々なものがインターネットに繋がるIoT化の実現に貢献します。

5Gの仕組みや導入時期についてもっと知りたい方は下記関連記事からどうぞ
関連記事:5Gとは?いつからサービス開始?技術的な内容から、キャリアの動きまで徹底解説

サイバー攻撃は増えている

コンピュータへのサイバー攻撃は年々増えており、2014年の年金管理システム125万件の個人情報流出や、JTBの700万件にのぼる個人情報流出といった事件が大きなニュースとなりましたが、こうしたサイバー攻撃は中小企業を含め、国内だけでも様々なところで、行われています。

サイバーセキュリティ.com様が個人情報流出のニュースを日々更新してくれています。参考までにどうぞ。

5Gのメリットが悪用される

5Gの持つ「大容量・高速・低遅延」という特徴によって、
「大量のデータを、素早く、遅延なく通信可能」な環境が実現します。

これをビジネスや社会課題にうまく応用させることで、多くの社会的・経済的なメリットが生まれる一方、悪意のあるユーザーを判別する仕組みがない現状では、悪用するものにとってもメリットとなってしまいます。

アップロード問題

超高速で大容量のデータ通信が特徴の5G、「2時間の映画が2秒でダウンロードできる」という例えは、様々なブログやメディアで、その高速さを表現するために使われています。

しかし、ここで注目するべきは「アップロード」です。
4Gのアップロード速度は最大50Mbps。それに対し5Gのアップロード速度は最大10Gbpsが要求されています。
これは単純計算で最大200倍です。(実測値はもっと低いですが。)

Source:3.2 5Gの要求条件 | 企業情報 |NTTドコモ

回線トラフィックの関係から、4Gでは集めるのが困難だった大容量なデータや大量のデータは、
通信環境の向上で今までよりも、はるかに高速にデータを転送することが可能になります。

128GBのデータを全て転送する場合、4Gであればどんなに早くても6時間はかかってしまいます。
5Gであれば、必要な転送時間はわずか1分50秒。(伝送効率10%でも18分ほど)
寝てる間、食事している時、仕事に集中している時など、私たちの気がつかないところでスマートフォンのデータを全て引きくことが可能になります。

IoTデバイス問題

様々なものがインターネットに繋がるIoTは、悪意のあるハッカーに各デバイスへの侵入経路を提供するようなもので、
遠隔から各デバイスを不正に操作したり、妨害してサービスを停止、といったことも可能にします。

関連記事:IoTとは?注目されているのはビジネスチャンスだから?

自動運転自動車の実現には必須

自動車の制御を100%コンピューターに任せる、いわゆるレベル4の自動運転を目指してトヨタなどの大手自動車メーカーは開発を続けていますが、
もし、レベル4の自動運転の自動車がハッキングされた時、その操縦はハッカーの思いのまま。
国家間の戦争やテロでの利用などが懸念されます。

カメラへのハッキング

街頭に取り付けられている防犯カメラや、オフィスビル内や店舗のセキュリティカメラがIoT化によってインターネットに繋がることで、その映像データを第3者に盗聴されてしまう危険があります。

AIによる顔認証技術が発達している現在、映像というビッグデータは非常に価値が高いもの。

プライバシーの問題はもちろんですが、盗聴したデータを監視・分析することで、特定の人物の行動パターンを導いたり、テロリズムの情報として使われたりといったことが懸念されています。

中国とテクノロジー分野の覇権争いをしているアメリカでは、中国製の防犯カメラによる情報の流出やスパイ活動を懸念し、中国企業の監視カメラなどの政府利用や輸入を禁止しましています。
Source:米、中国の監視カメラ大手への禁輸検討 米紙報道  :日本経済新聞

近年、ホームカメラを導入する方も増えていますが、そうしたデータも盗聴される危険を考えなければなりません。

スマートフォンとIoTデバイスから大量のデータを収集

私たちが使っているスマートフォンやPCへのサイバー攻撃は、さらに盛んになるかもしれません。

スマートフォンやPCのデータ盗聴といえば、クレジットカードの情報や、サイトのID・パスワードといったものが、その対象として主流でした。
しかし、AIの活用と5Gの登場によってビッグデータ の価値高まったことから、データ盗聴はさらに盛んになると考えます。

例えば、スマートフォンのカメラをバックグラウンドで起動し、本人の気づかないところで盗撮したり、位置情報を常にトラッキングしたり、といったもの。
こうした内容は現在の4Gでも可能ですが、5Gの通信環境が整った場合、今よりも遥かに多くのデバイスから、大量のデータを、素早く、抜き取られてしまいます。

大量のデータ収集はスマートフォンだけでなく、身の回りの様々なIoTデバイスで同時多発的に発生し、集めたビッグデータはダークウェブなどで売買され、私たちの知らないところで密かに利用されるかもしれません。

参考資料:全16サイトから盗まれた6億人分のアカウント情報がダークウェブで販売開始へ – GIGAZINE

セキュリティのリテラシーが必要な時代

日本は特にITリテラシーが低いと言われているのは有名な話。
5GやAIの登場によって第4次産業革命と言われるほどの技術革新が起こるなか、私たちは今よりもさらにITリテラシーを求められる時代に変わっていくことが考えられます。

関連記事:5Gとは?いつからサービス開始?技術的な内容から、キャリアの動きまで徹底解説
関連記事:5Gで何が変わる?5Gの登場で身の回りのものはこう変わる!
関連記事:5Gの電磁波と健康被害は関係あるのか?鳥の大量死や体調不良といったニュースを調べてみる

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