次世代のバッテリー「リチウム硫黄電池」をモナッシュ大学が開発

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リチウムイオン電池(Li-ion)の10倍の容量を持つリチウム硫黄電池(Li-S)が、オーストラリアのモナッシュ大学のマドフクトシャイバニ博士率いる研究チームが開発しました。これによって充電せずに5日間連続使用できるスマートフォンや、1000km走行できる電気自動車など、バッテリーの超大容量化が実現するかもしれません。

新しいアプローチでリチウム硫黄電池の課題をクリア

リチウムイオン電池で使われるコバルト酸リチウムに比べ、理論容量が10倍も高い硫黄を使用したリチウム硫黄電池。
容量の多さ、資源の豊富さから、時期バッテリーのデファクトスタンダードとして注目されているバッテリーですが、リチウム硫黄電池は体積変化が激しく、それによるバッテリーサイクルの大幅な低下が課題でした。

モナッシュ大学の研究チームは、製造方法と工程における新しいアプローチよって、バッテリーの体積変化の耐久性を向上させることに成功。
体積変化を抑えることで、200回の充電サイクルでも99%のパフォーマンスを維持することに成功。
この製造プロセスは特許取得(PCT / AU 2019/051239)され、2020年初頭オーストラリアにて、電気自動車とソーラーグリッドをはじめとした、実用化に向けたさらなる試験が行われる予定です。

商業化は目前

すでに中国や欧州の大手メーカーが生産拡大に関心を示しているそうで、商業化は目前とのこと。

リチウム硫黄バッテリーの商業化によるマーケットの影響は大きく、研究者の1人であるマイナック・マジュンダー教授はこう話しています。
「自動車とグリッドでのLi-Sバッテリーの製造と実装に成功すると、推定2,130億ドルのオーストラリアリチウムのバリューチェーンのより重要な部分を獲得し、オーストラリアの自動車市場に革命をもたらし、よりクリーンで信頼性の高いエネルギー市場をオーストラリアに提供します」

バッテリー容量を気にせず生活できる日も、そう遠くないかもしれません。

Source :MONASH Univesity / Science Advances

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