人工知能が人間を超える未来「シンギュラリティ」とは来るのか

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人工知能を研究
Mature businessman or a scientist with gray hair with a robot.

技術の急速な進歩により、未来においてコンピューターが人間を超える時点を「シンギュラリティ(技術的特異点)」と呼ばれています。人間の仕事がコンピュータに奪われたり、コンピュータに支配されたディストピアをイメージされている方も多いかと思いますが、実際にシンギュラリティは訪れるのでしょうか?

シンギュラリティとは

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、近年の技術革新がめざましい「人工知能(AI)」のさらなる進歩によって、コンピューターが人間の知能を大きく上回る時点のことを指します。

2045年くらいに到来することが予想され、2045年問題とも呼ばれています。

シンギュラリティが到来した未来では、人間に必要な知識を全てコンピュータが補ってくれるため知識格差がなくなったり、言語を自動で翻訳してくれるのであらゆる人種での意思疎通が容易になったする反面、人間ができるほとんどの仕事が人工知能で代替されるため、ほとんどの人が職を失ったり、コンピュータが全ての人間を評価する世界など、様々なことが空想されています。

※現時点ではシンギュラリティの定義について明確な指標はなく、あくまで「コンピュータが人間の知能を超えたとき、どのような世界になるか」を空想することで楽しむためのバズワードとなっています。

どうしてシンギュラリティがバズワードになったのか

人間を超える知能を持ったコンピュータが人間を支配する、といった内容のSF映画は多く存在し、「ターミネーター」や「マトリックス」などが代表作として挙げらます。

こうした内容はいままで小説や映画などの作品で作られた、いわゆる空想でした。

しかし近年、「シンギュラリティ」とよばれ、著名な研究者や企業家などもこぞって口にするほどのバズワードとなったのはいったい何故でしょうか。

これにはディープラーニングの登場やコンピュータの処理能力向上によって大きく進歩した人工知能(AI)が要因であることが考えられます。

具体的には、下記2つが要因ではないかと考察できます考えられます。

人工知能の労働代替による職業不安

ディープラーニングの登場や近年のコンピューターの能力向上によって、人工知能の性能は大きく飛躍しました。

人工知能を応用することで、いままで人間が行っていた「知能を使った労働」が代替可能になり、様々な産業でオートメーション化と効率化が実現し、今行っている職業の半分は人工知能に代替されると言われています。

これはかなり現実的な問題で、データ入力などの事務作業といった形式的なものだけでなく、メール文を作成し自動で返信したり、人間の代わりにコールセンターで応答したり、さらには作曲や絵画などのクリエイティブな創作物までもが、人工知能によって代替可能となり実現されつつあります。

こうした職業不安が人工知能のネガティブイメージを与えるきっかけとなってしまいました。

人工知能技術のめざましい発展

人工知能の研究と応用は進み、いままで映画などのSFでしか想像しなかった出来事が実現されつつあり、さらには人間の想像を超えるテクノロジーまでもが登場するようになりました。

人工知能を使った様々なサービスやプロダクトの開発が世界中で行われており、AI産業関連は2030年までに全世界で86兆円にまで成長するとまで言われています。

Source:https://www.shinnihon.or.jp/shinnihon-library/publications/issue/eyi/knowledge/fsi/pdf/2015-09-15.pdf

5GインフラによるIoT化やロボティクスによるインターフェースの向上といった他分野技術との相乗効果もあり、人工知能の研究は今後も盛んに行われることは間違いなく、人工知能の技術はさらに進歩すると考えられています。

人工知能研究の権威レイ・カーツワイル氏は指数関数的にコンピュータが進歩する「収穫加速の法則」という説を唱えています。

こうした技術革新の速度に人間が追いつくのは難しく、「何かわからないけど人工知能ってすごい」というイメージだけが先行してしまうのも無理ありません。

シンギュラリティは到来するのか

科学の発展のスピードを考えると、本当にシンギュリティが到来するのでは?と考えてしまいますよね。

シンギュラリティに関しては様々な意見がありますが、

現時点では「2045年にはシンギュラリティは到来しない」という見方の方が有力です。

その理由をご説明します。

人間の脳は思ったより複雑

人間の脳はすべて解明されているわけではありません。

脳に限らず人間の体はまだまだ未知の領域で、ディープラーニングが模倣している脳機能は数ある仕組みの中でもほんのわずかです。

脳機能の全てが解明がされない限り、脳を模倣することは不可能と言えるでしょう。

コンピューターは自分で目的を作ることができない

現在の技術ではコンピュータは目的を自分で作ることができません。

人間がゴールを設定し、それに対して実行をすることしか今のコンピュータにはできないのです。

「コンピュータが自我を持ち、自ら思考する。」というのはまずあり得ないでしょう。

こうした勘違いが起こるのは、音声アシスタント(SiriやAlexsa)など人間のように振る舞うコンピュータが普及したことが要因と考えられます。

音声アシスタントは入力された音声に対して、用意された回答郡から最適回答を選んぶようプログラミングされているに過ぎません。

コンピュータがいくら優れた意思決定を行えるようになっても、最終的な目的は人間が定めるものです。

シンギュラリティは来ないが

こうした理由からシンギュラリティはこの先1世紀では到来しないことはほぼ間違い無いでしょう。

しかし、人工知能による職業不安はかなり現実的な問題です。

人工知能を使って新しいサービスやプロダクトを作るチャンスに恵まれている一方で今までの職業のほとんどが代替され、人間の仕事ではなくなってしまうことはほぼ間違い無いでしょう。

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