次世代絆創膏の研究【スマート絆創膏】

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bandage
Adhesive bandage

近年様々なものが電子化していき、中には「こんなモノまで!?」と驚かされる事も少なくありません。
タフツ大学が開発している【スマート絆創膏】もその一つ。
今回はIT技術を使った最新の絆創膏を、歴史とともにご紹介します。

INDEX

1.絆創膏の役割
2.絆創膏の歴史
3.考える絆創膏!! スマートバンドエイド

1.絆創膏の役割

絆創膏といいますと傷口の保護を目的とした、世界中で手に入る一般的な医療品の代表的なものではないかと思います。
共通認識として怪我をしたらとりあえず貼っておくものという認識でしょう。

パッドには薬剤が入っているかと思いきや、実はあのパッド内に含まれているのは塩化べンザルコニウム、アクリノールといった殺菌消毒薬と呼ばれるものだけが含まれており、ほとんどの場合、治療用の薬剤が含まれていないのです。

つまり絆創膏というのは、患部の保護が主な役割という事です。
もちろん患部を保護することによって、新たな菌の進入や皮膚の接合を助けたりという効果があるので貼っておいて間違いありません。

2.絆創膏の歴史

救急絆創膏がはじめて世に出たのが、1920年。
アメリカ・ニュージャージー州に住んでいたアール・E・ディクソン(やがてJohnson & Johnsonの副社長)が考案したものであると言われております。
彼の妻が台所仕事の度に怪我をしていたのを見かね、片手ですぐに手当てができるようにと発明したものでした。

2020年には100周年を迎える大発明というわけですね!

Johoson & Johnsonの日本法人が「バンドエイド」の輸入販売をスタートし、家庭ではそこまで馴染みのなかった救急絆創膏を一気に普及させました。
そこから絆創膏というものは生まれた姿形を大幅に変化させることなく、いわばそれが完成系かのように世の中に親しまれてきました。

絆創膏の大きな変化といえば、自然治癒力に着目したモイストヒーリング(湿潤療法)という考え方を元に2004年にキズパワーパッドが販売されました。
従来のドライヒーリングという治療法から、モイストヒーリングという治療法の変化に伴って絆創膏に新たな進化がもたらされたのです。

傷が治りやすい環境を作ることで、キレイに、早く治る傷口が治ることが特徴で、キズパワーパッドなどが該当します。

治療法の進化はありましたが、発売当初から大きく形を変えることなく絆創膏は親しまれてきました。

3.考える絆創膏!! スマートバンドエイド

2018年にアメリカのマサチューセッツ州にあるタフツ大学(Tufts University)が、キズの状態に応じて治療や投薬を行うスマート絆創膏(Smart bandage)の開発を進めていることを発表しました。

今までは患部の保護が目的だった絆創膏が、治療という事を主目的とした絆創膏の誕生が目の前に迫っています。

このスマート絆創膏は慢性的な創傷の治癒率を高めるために開発中です。
慢性創傷というのは、手足の切断の主な原因として考えられています。

特徴としては傷口の温度、pHの両方を監視し、変化があった際に必要に応じて薬を投与するというものです。
加えて、Bluetoothを経由してリアルタイムで傷の状況を確認することができるようです。

患部の保護だけでなく、治療も行ってくれるスマート絆創膏
まさに考える絆創膏というわけです。

この製品が実際に我々の家庭に普及するのはまだ先の話になってしまいますが、このような研究が実現することで、医師の診察をなかなか受けることができない国や地域でも傷の治療が適切に行うことができるようになります。

このスマート絆創膏の次なるステップは、動物の傷に対して行って効果が得られるかを試していくのだそうです。

我々も近い将来には、考える絆創膏が世界中で変える未来が来るかもしれませんね。

Source:Wiley Online library

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