
史上初!ブラックホールを観測したことで今話題になっておりますイベントホライゾンテレスコープという地球規模の望遠鏡ですが、sickhack編集が分かりやすく各項目を説明してみますね!
INDEX
1.ブラックホールって何ナノ?2.ブラックホールって見えるの?
3.イベントホライズンテレスコープとは
1.ブラックホールって何ナノ?
そもそもブラックホールとはなんなのでしょうか?
なんだか観測とかが話題になっているけどよくわからん!?という声もあると思います!
そんな皆様に簡単に説明させていただきます。
端的に、ブラックホールとは重力があまりにも強く光さえ出られない場所のことであります。
ブラックホールは大小さまざまな大きさがあるらしいのですが、基本的にはものすごい質量を持ってるという認識をしておいてください!
それは蟻と人間ほどの質量の差ではなく、もっともっと違いがあります。
よく太陽の10万倍程の質量です!などと表現したりします。
それよりも大きいブラックホールもたーくさんあるので一概には言えない基準値ではあるのですが、、巨大ブラックホールと呼ばれるものですね!

ここまでのお話で疑問に感じた方もいたかと思います。
そもそも待って!光すら出ていけないって、、そもそも見えなくないですか?
そうです!その通り、我々はそもそもブラックホールを直接見ることができないのです。
ではどのように観測したとかいっているの?ということを説明します。
2.ブラックホールって見えるの?
では、見えないブラックホールをどうやって人類はその存在を認識しているのでしょうか。
見えないものを見ようとして望遠鏡を担いでった状態ですね、、

どうしているかというと、ブラックホールの周辺に存在する水素ガスや
X線連星と呼ばれる破壊された星を観測してます。
このブラックホールの周りの物が赤外線や可視光線を放射することで、
ブラックホールの周りが輝くのでブラックホールの存在が観測できているというわけです。
つまり、この度の世紀の大発見である史上初ブラックホールの観測というのも、
周辺が望遠鏡により観測できたことでブラックホールを画像として捉えることができたのです!
ブラックホールの存在を証明することはできていたものの、それを画像で存在を証明したことが史上初なのです!
なんとも不思議なことですね。
そこにあることは分かっていても実際に見ることができなかったなんて
とてもロマンチックな宇宙の神秘でしょう。
まるで「愛」のような そこにあるのに見ることができない。
なので、人は子を作りそれを愛の結晶と呼び「愛」形あるものに変えて受け継いでいくのでしょうか。
3.イベントホライズンテレスコープとは
少し脱線してしましましたが、今回ブラックホールが観測できたのは、
「Evebt Horizon Telescope : EHT」(以下EHT)と呼ばれるプロジェクトによるものです!
EHTは地球上にある、6地点計8台もの電波望遠鏡を同期させて、地球サイズの仮想望遠鏡を構成させたものです。これは普通の我々の知っている望遠鏡ではなく、電波を観測することができる電波望遠鏡だからこそこのようなことができます。

世界の電波望遠鏡の配置図(出典: NRAO/AUI/NSF)
その観測能力とは、人間の視力変換で300万に相当すると言われており、
「地球から月の表面に置いたゴルフボールが見える」程の視力だそうです。
驚異的な視力を持つ「マサイ族」でも目が良い方で12.0の視力ですので約25万倍!!
また、地球上にある天体望遠鏡の中でも最高の性能を持つハワイにあるすばる望遠鏡でも
視力1000程度です!地球は大気の温度が一定でないために実際には視力100程しか発揮することが難しいようですが。
ですがこれは天体望遠鏡としてこの性能は物凄い性能です。
先程も少し触れましたように、EHTは天体望遠鏡ではなく電波望遠鏡なのです。
記者会見:イベント・ホライズン・テレスコープによる研究成果-youtube
詳細な説明説明はとっても長くなってしますので、別の記事でご紹介できればと思うのですが。
簡単に言いますと、可視光を集光して観測する光学式の天体望遠鏡に対し
電波を収束させて天体を観測する装置を、電波望遠鏡といいます。
受信した電波をデジタル化してコンピューターに送ることで観測しています。
今回のEHTプロジェクトは世界中の電波望遠鏡とスーパーコンピューターそして、
世界中の電波望遠鏡を一つの観測装置の役割にするため、電波干渉計という装置併せて用いることで地球規模の仮想望遠鏡を作り出し、その結果ブラックホールの観測に成功したのです。
観測されたブラックホールの大きさは「事象の地平面(イベント・ホライズン)」と呼ばれるのですが、その大きさはなんと400億kmで質量は太陽の65億倍だそうです。
まさに規格外の超巨大ブラックホールでした。

出典:EHT Collaboration
このような我々の想像もつかない様な技術や研究によって
宇宙の秘密が少しずつ解き明かされています。
そのうち宇宙人を発見する日もそう遠くない未来にやってきているように感じます。