
今日、様々なウェアラブルデバイスが製品として流通され、とても身近な存在となってきました。代表的な製品としてAppleWatchが挙げられます。Chiropotesでも、過去にいくつか紹介をしています。
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これらウェアラブルデバイスのほとんどはBluetoothやWiFiを使いスマートフォンと連携していますが、これら電波を使った接続方法だと電波があらゆる方向に放出されてしまい、その大部分が失われることでエネルギーロスが発生してしまい、それが大きなデメリットにつながっています。
エネルギーロスをなくすための開発
これを解消するために本研究チームはメタマテリアルと呼ばれる特殊な素材を服に組み込み開発。組み込まれたメタマテリアルが服の10センチ以内に電波を引きつけます。電波の誘導による信号の伝達能力向上は凄まじく、実に1000倍も信号強度の向上が見込めるとのこと。今までより少ない出力でデバイス間の通信をおこなうことで、無駄なエネルギーロスを抑えられます。
さらに、その電波の強さから直接スマートフォンからエネルギー供給できるので、ウェアラブルデバイスのバッテリーの組み込みが不要になり、さらに信号範囲を10センチに抑えのでセキュリティ向上の2次的効果も得られることから、卓上のみWi-Fiが通るように電波をコントロールしたりと、ウェアラブルデバイス以外での応用も期待できます。
商用化に向けて
柔軟性がありとても丈夫なメタマテリアルは洗濯やアイロンがけだけでなく、切断されても使えるそうです!メートルあたり数ドル程度のコストで生産可能で、開発チームはこの技術を商用化するためにすでに医療機関などと製品化を進めているとのこと。
私たちがこの技術が組み込まれた製品を利用する日もそう遠くないかもしれません。
出典:シンガポール国立大学