
2019年10月の消費増税や2020年のオリンピックに向けてキャッシュレス決済の動きが盛んになっています。
キャッシュレスとは何か?なぜキャッシュレスなのか?を10歳でもわかるように解説してみました。
キャッシュレスってなんだろう?
私たちは普段、お金を使って欲しいものを手に入れています。
コンビニでお菓子を買ったり
スーパーで野菜や肉を買ったり
洋服屋で新しい洋服を買ったり
買い物をするときは、必ずお金を支払っていますね。
このとき支払うお金のうち、1円玉~500円玉までを「硬貨」と言い、1000円札~10000円札のことを「紙幣」と言います。これら二つを【現金】と呼びます。

キャッシュレスとは、物を買うときに【現金】を使わず、別の方法でお金を支払うことを言います。
じゃあどんな方法でお金を支払うの?
現金を使わないでお金を払う方法がにはどんなものがあるのでしょうか?
普段みなさんが使う場合には、大きく3つの方法があります。
1つ目:バーコード・QRコード
1つ目はバーコード・QRコードについてです。
これはスマートフォンに表示されたバーコードを見せることで、お金を払うことができる仕組みです。
代表的なものでPaypayやLINEPayといったものがあり、スマートフォンに専用のアプリを入れることで、バーコードを表示することができます。

実際の「お金」は、あらかじめチャージしておいて、チャージした分だけ現金の代わりに支払うことができます。
また、使った分だけ後から払う、といった方法も選ぶことができます。
2つ目:電子マネー
SuicaやPASMOって知っていますか?住んでいる場所によってはICOCAだったりmanacaだったり。

そうです、電車やバスに乗るとき「ピッ」とするやつです。
このカード、もともとは切符の代わりに作られたものです。
日本の電車はものすごく混雑することで有名で、切符だけだと改札がパンクしてしまうため、それを解消するためにJR東日本が開発したのがSuicaです!
様々なお店でこの仕組みを使えるようにすることで、改札と同じようにタッチするだけでお金を支払うことができます。
あらかじめお金をチャージすることで、その分だけ使うことができます。
3つ目:クレジットカード

クレジットカードというもので、電子マネーと同じカードの形をしています。
電子マネーと違う点は、タッチではなくカードを機械に差し込んだり、カードリーダーにカードを通すことで支払います。
(中にはタッチで支払うことができるカードもあります。※VISAPaywave)

さらに実際のお金は、使った分だけあとから支払います。
実際のお金を持っていなくても使えてしまうことから、収入がない人はカードを持つことが難しいです。
なんでキャッシュレス?
ここまで現金を使わないで支払う方法を説明しました。
しかし、なぜ現金を使わないのでしょうか?
現金ではだめなの?と思うかもしれませんが、
それにはこんな理由があるのです。
・現金を作るのにお金がかかる

現金を使っていると錆びてしまったり、欠けてしまったり
紙幣だと破れたり濡れて穴が開いたりしてしまします。
そのままでは使えないので、新しく現金を作らなくてはならないのですが、
現金をつくるのに、1年間で約500~600億円という、とんでもない金額がかかると言われています。
毎日うまい棒を100本食べても164,383年かかる計算になります。(わかりずらいですね)
・便性にするため
世の中から現金が減りキャッシュレスになっていくと、
みなさんにとって色々なメリットがあります。
たとえば、現金は持っている金額しか使うことができません。
持っている金額よりも高いものを買うときは、現金をいちいちATMから引き落とさなくてはなりません。
引き落とす手間も手数料もかかってしまいます。
また、最初から多くのお金を持っていた場合失くしてしまったり、盗まれてしまったりする危険があります。
キャッシュレスになることによって、そういった手間や危険を回避することができます。

今後はキャッシュレスが進み、現金は減る
こうしたキャッシュレスの取組は日本だけでなく、世界でも行われています。
日本のとなりにある国、韓国ではキャッシュレスが浸透していて、ほとんど現金を使うことなく買い物ができます。
日本はそれに比べるとまだまだ「現金」しか使えないお店が多く、キャッシュレスの普及率は15%ほどです。
日本では2020年のオリンピックに合わせて、外国の人でもお金を使いやすくするためにキャッシュレス化を進めています。
このままキャッシュレスが進んで、ほとんどのお店で使えるようになったら、もっと便利な世の中になりますね。