
AlexaやSiriなど筆頭に様々なAIアシスタントのサービスが各社から提供されている。その多くが端末の操作を声で代用してくれるというものだが、対話というにはほど遠く一方的な命令をAiアシスタントが処理しているのが現状です。
1999年、人面魚と会話できるという革新的なゲーム『シーマン』を開発した斎藤由多加氏を筆頭としたシーマン人工知能研究所と、コンシューマー向けロボットを開発しているユカイ工学の2社が、命令処理でなく共感に特化した対話エンジン「ロボット言語」の開発プロジェクトを発表しました。
ロボット言語とは?
ロボット言語とはなんでしょう?ユカイ工学は以下のように説明しています。
”ロボット言語の第一歩として、独自の文法体系を持つ原始的な音声言語を開発し、「BOCCO emo」 に搭載、ユーザーはロボットとの共同生活を通じて次第にロボットの意図を理解するようになる体験を目指します。これは、語学能力が開拓される原始過程そのものの追体験であり、コミュニケーション能力開発の基本ともいうべきプロセスです。”
引用:ユカイ工学
つまり、ロボット独自の言語(ピーピロピロとか、ピピピとか)を使うことで、人間の言葉はわからないけど、なんとなく対話はできている。といった体験をさせてくれるのがロボット言語です。
これは犬や猫などのペットとの対話にとても似ています。ペットは人間の言葉はわかりませんが、なんとなく対話できている気がしますよね。ロボットでそのような対話できている感覚を実現しようというわけです。

ロボット言語が搭載されるBOCCOemoとは?
ユカイ工学が開発したBOCCOは家族をつなぐ、をコンセプトに留守番中の子供の見守りやメッセージのやりとりが行えるコミュニケーションロボットです。BOCCOemoはその後継機としてリリース予定のロボットです。
BOCCOemoが2020年初旬のリリースとなり、同年に会話エンジンの搭載を開始するそうです。ロボットペットの先駆けとして、リリースに注目です。